世の中に溢れるあらゆる表現、その中でも特に歌詞においては、過去の遺物(http://members.jcom.home.ne.jp/kicage/)にて常々触れているような輪廻転生の死生観や、無常にて無情としか思えないこの世界に対する思いに溢れたものが多数存在する。そのような目を持ってその詞を眺めた時、意味の分らなかった詞が表現したい事が理解できたり、まるで騙し絵を見ているかのように、その詞を書いた作者の「どうしようもない諦めの先のそれ」を表した思惑とシンクロする恐怖を感じる事が多々起こるようになってきた。そんな詞を少しずつ取り上げていきたいと思う。



鬼束ちひろ Revel Luck

途切れない軌道
確かな意味と何度はぐれても言える
「全てはきっと私そのもの」だと



この世界の意識を持つもの全ては、神、いや自身が分化して転生し自作自演しているものであるという観点からの詞。すなわち人を殺したとすれば、いずれその体験を味わうのもお前だと。いや、この文章を書いている俺もまさに。



浜崎あゆみ Connected

そう僕達はあらゆる
全ての場所で繋がってるから
この言葉について考える君とだって もう既に



上記と似た視点の詞。これを読むお前は、何億回か何兆回かわからないが、転生を繰り返した先の俺であり、俺もお前の一人に過ぎない。